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千葉大学/2001年度

千葉大学 2001年 数学 第9問解答・解説

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1問題

千葉大学2001年度第9問

- [ア] i を虚数単位とし, 複素数 z に共役な複素数を zˉ\bar{z} で表す。

(1) aa を実数の定数とする。条件

1−z‾=(a+i)(z−z‾)1 - \overline {{z}} = (a + i) (z - \overline {{z}})

を満たす複素数平面上の点 z の全体が直線であるとき, a の値を求めよ。

(2) 実軸上にない複素数 α\alpha に対して, 3 点 0, 1, α\alpha を通る複素数平面上の円の中心を β\beta とする。このとき, β\beta を α\alpha と α‾\overline{\alpha} を用いて表せ。

(3) α, β を (2) の複素数とする。点 α が (1) の直線上を動くとき, βα\displaystyle \frac{\beta}{\alpha} は一定であることを証明せよ。

9 - [イ] 正の整数 x と y が与えられたとき,以下の手順による計算を行う。

1. n←x\mathrm{n}\leftarrow x , m←y\mathrm{m}\leftarrow y , q←0\mathrm{q}\leftarrow 0

2. m > 0 かつ q ≦ 2 を満たしている限り, 次の計算を繰り返し実行する。ただし, n を m で割った商を n div m, 余りを n mod m で表す。

2-1. q ←\leftarrow n div m, r ←\leftarrow n mod m

2-2. n ←\leftarrow m, m ←\leftarrow r

3. q > 2 ならば 0 を,そうでなければ n の値を出力する。

この手順に関して,以下の問いに答えよ。

(1) x を 95, y を 35 としたとき, 手順 2 の各繰り返しにおいて 2-1 を実行する直前での変数 n, m, q の値の変化を示す表を作成し, 手順 3 で出力される数を示せ。

(2) 変数 n, m の値をそれぞれ x2x_{2} , x1x_{1} とし, その状態で 2-1 と 2-2 を続けて実行したところ, 変数 m, q の値がそれぞれ x0x_{0} , z になったとする。このとき, x2x_{2} を x1x_{1} , x0x_{0} , z を使って表せ。

(3) x と y の両方が 200 以上でかつ出力が 7 になるような x と y を 1 組あげ, その組について (1) と同様の表を作成せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

【ア】(1)z=x+iyz=x+iy とおくと、与式の実部・虚部は 1−x=−2y,y=2ay.1-x=-2y,\qquad y=2ay. 解集合が直線全体となるのは任意のyが許される場合、つまりa=12\displaystyle a=\frac12のとき。その際 x=1+2yx=1+2y。a≠12\displaystyle a\ne\frac12ではy=0y=0、x=1x=1の一点だけである。

(2)円の中心βは0と1から等距離なので β+βˉ=1\beta+\bar\beta=1。また0とαから等距離より βαˉ+αβˉ=ααˉ\beta\bar\alpha+\alpha\bar\beta=\alpha\bar\alpha。βˉ=1−β\bar\beta=1-\beta を代入し、αは非実数なので分母が0でないことから β=α(αˉ−1)αˉ−α.\displaystyle \beta=\frac{\alpha(\bar\alpha-1)}{\bar\alpha-\alpha}.

(3)αが(1)の直線上にあるので α=1+2y+iy\alpha=1+2y+iy、y≠0。従って βα=αˉ−1αˉ−α=y(2−i)−2iy=12+i,\displaystyle \frac\beta\alpha=\frac{\bar\alpha-1}{\bar\alpha-\alpha} =\frac{y(2-i)}{-2iy}=\frac12+i, 一定である。

【イ】手順は、初期値 (n,m,q)=(x,y,0)(n,m,q)=(x,y,0) から、m>0m>0かつq≦2q\leq2の間、q=ndiv⁡mq=n\operatorname{div}m、r=nmod⁡mr=n\operatorname{mod}mを計算して(n,m)(n,m)を(m,r)(m,r)へ更新する。終了後q>2q>2なら0、そうでなければnを出力する。

(1)(x,y)=(95,35)では各反復直前の値と商・余りは 回(n,m,q)(ndiv⁡m,nmod⁡m)更新後(n,m,q)1(95,35,0)(2,25)(35,25,2)2(35,25,2)(1,10)(25,10,1)3(25,10,1)(2,5)(10,5,2)4(10,5,2)(2,0)(5,0,2)\begin{array}{c|c|c|c} 回&(n,m,q)&(n\operatorname{div}m,n\operatorname{mod}m)&更新後(n,m,q)\\\hline 1&(95,35,0)&(2,25)&(35,25,2)\\ 2&(35,25,2)&(1,10)&(25,10,1)\\ 3&(25,10,1)&(2,5)&(10,5,2)\\ 4&(10,5,2)&(2,0)&(5,0,2) \end{array} よってm=0で終了、q=2なので出力は5。

(2)手順2-1の直前が (n,m)=(x2,x1)(n,m)=(x_2,x_1) で、商z、余り x0x_0 なら、除法の等式より x2=zx1+x0x_2=zx_1+x_0。

(3)x=385,y=238とする。反復の商列は1,1,1,1,1,1,1,2、余り列は147,91,56,35,21,14,7,0。状態は最後に (n,m,q)=(7,0,2)(n,m,q)=(7,0,2) となり出力7。両入力は200以上である。

この問題で使う考え方

  • 実部・虚部比較
  • 円の中心と垂直二等分線
  • 商と余りの反復表

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