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東邦大学/2021年度/一般

東邦大学 2021年 数学 第9問解答・解説

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1問題

東邦大学2021年度第9問

α5=1,α≠1\alpha^{5}=1,\quad\alpha\neq1 を満たす複素数 α\alpha について, α+1α4+α2+1α3+α3+1α2+α4+1α=スセ\displaystyle \frac{\alpha+1}{\alpha^{4}}+\frac{\alpha^{2}+1}{\alpha^{3}}+\frac{\alpha^{3}+1}{\alpha^{2}}+\frac{\alpha^{4}+1}{\alpha}=\boxed{\text{スセ}} および α4α+1+α3α2+1+α2α3+1+αα4+1=ソタ\displaystyle \frac{\alpha^{4}}{\alpha+1}+\frac{\alpha^{3}}{\alpha^{2}+1}+\frac{\alpha^{2}}{\alpha^{3}+1}+\frac{\alpha}{\alpha^{4}+1}=\boxed{\text{ソタ}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

αの具体値は求めず、α^5=1から得るべきの周期性と1以外の1の5乗根の等比和を利用する。第2式は1+x^5の因数分解から分母の逆数を有限式に直す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • α+1α4+α2+1α3+α3+1α2+α4+1α=−2,α4α+1+α3α2+1+α2α3+1+αα4+1=−3.\displaystyle \frac{\alpha+1}{\alpha^4}+\frac{\alpha^2+1}{\alpha^3}+\frac{\alpha^3+1}{\alpha^2}+\frac{\alpha^4+1}{\alpha}=-2,\qquad \frac{\alpha^4}{\alpha+1}+\frac{\alpha^3}{\alpha^2+1}+\frac{\alpha^2}{\alpha^3+1}+\frac{\alpha}{\alpha^4+1}=-3.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

α5=1\alpha^5=1 なので α−j=α5−j\alpha^{-j}=\alpha^{5-j} であり、また α≠1\alpha\ne1 より 1+α+α2+α3+α4=α5−1α−1=0.\displaystyle 1+\alpha+\alpha^2+\alpha^3+\alpha^4=\frac{\alpha^5-1}{\alpha-1}=0. 第1の式は、各項を負の指数で書き直すと α+1α4+α2+1α3+α3+1α2+α4+1α=(α2+α)+(α4+α2)+(α+α3)+(α3+α4)=2(α+α2+α3+α4)=−2.\displaystyle \begin{aligned} \frac{\alpha+1}{\alpha^4}+\frac{\alpha^2+1}{\alpha^3} +\frac{\alpha^3+1}{\alpha^2}+\frac{\alpha^4+1}{\alpha} &=(\alpha^2+\alpha)+(\alpha^4+\alpha^2)+(\alpha+\alpha^3)+(\alpha^3+\alpha^4)\\ &=2(\alpha+\alpha^2+\alpha^3+\alpha^4)=-2. \end{aligned} 次に、第2の式の各項は j=1,2,3,4j=1,2,3,4 に対する α−j/(1+αj)\alpha^{-j}/(1+\alpha^j) である。分母は0でない。実際、αj=−1\alpha^j=-1 なら両辺を5乗して 1=−11=-1 となり矛盾する。恒等式 (1+x)(1−x+x2−x3+x4)=1+x5(1+x)(1-x+x^2-x^3+x^4)=1+x^5 に x=αjx=\alpha^j を代入すると、x5=1x^5=1 より α−j1+αj=12(α−j−1+αj−α2j+α3j).\displaystyle \frac{\alpha^{-j}}{1+\alpha^j} =\frac12(\alpha^{-j}-1+\alpha^j-\alpha^{2j}+\alpha^{3j}). j=1,2,3,4j=1,2,3,4 について足すと、αj\alpha^j、α−j\alpha^{-j}、α2j\alpha^{2j}、α3j\alpha^{3j} の各和は、指数を5で割った余りが1,2,3,4を一度ずつとるので、いずれも −1-1 である。従って ∑j=14α−j1+αj=12{−1−4−1−(−1)−1}=−3.\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{4}\frac{\alpha^{-j}}{1+\alpha^j} =\frac12\{-1-4-1-(-1)-1\}=-3. これが第2の式の値である。根の具体的な形に依存せず、α5=1\alpha^5=1、α≠1\alpha\ne1 だけで値が定まることも確認できる。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 等比数列の一般項と和
  • 総和記号と数列の和

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