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奈良県立医科大学/2016年度/前期

奈良県立医科大学 2016年 数学 第14問解答・解説

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1問題

奈良県立医科大学2016年度第14問

以下の (A),(B),(C)(A),(B),(C) の真偽の組合せとして正しいものをアからクの中から選べ。

(A) lim⁡n→∞an=+∞, lim⁡n→∞bn=+∞\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=+\infty,\ \lim\limits _{n\to\infty}b_n=+\infty ならば,lim⁡n→∞(an−bn)=0\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}(a_n-b_n)=0 である。

(B) 数列 {an},{bn}\{a_n\},\{b_n\} が収束して,lim⁡n→∞an=α, lim⁡n→∞bn=β\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n=\alpha,\ \lim\limits _{n\to\infty}b_n=\beta ならば, lim⁡n→∞anbn=αβ\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\frac{a_n}{b_n}=\frac{\alpha}{\beta} である。

(C) n→∞n\to\infty のとき,数列 {anbn}\{a_nb_n\} が収束するならば,2つの数列 {an},{bn}\{a_n\},\{b_n\} はともに収束する。

ア. (A) 真,(B) 真,(C) 真

イ. (A) 真,(B) 真,(C) 偽

ウ. (A) 真,(B) 偽,(C) 真

エ. (A) 真,(B) 偽,(C) 偽

オ. (A) 偽,(B) 真,(C) 真

カ. (A) 偽,(B) 真,(C) 偽

キ. (A) 偽,(B) 偽,(C) 真

ク. (A) 偽,(B) 偽,(C) 偽

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

各命題の一般化が成り立たないことを、条件を満たす具体的な数列で反証する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (A) 偽、(B) 偽、(C) 偽。したがってク。

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(A) は偽である。例えば an=2n, bn=na_n=2n,\ b_n=n とすると、n→∞n\to\infty で an→+∞, bn→+∞a_n\to+\infty,\ b_n\to+\infty であるが、an−bn=n→+∞a_n-b_n=n\to+\infty となり、差は 00 に収束しない。

(B) は偽である。an=1/n, bn=1/n2a_n=1/n,\ b_n=1/n^2 とすると、両数列はともに 00 に収束する一方、すべての nn で bn≠0b_n\ne0 であり、an/bn=n→+∞a_n/b_n=n\to+\infty となる。したがって商は有限の値に収束しない。またこの例では α=β=0\alpha=\beta=0 なので、右辺 α/β\alpha/\beta も定義されない。商の極限の公式には、少なくとも β≠0\beta\ne0 という条件が必要である。

(C) は偽である。an=bn=(−1)na_n=b_n=(-1)^n とすると、anbn=1a_nb_n=1 なので積の数列は 11 に収束する。しかし an,bna_n,b_n はそれぞれ偶数番目で 11、奇数番目で −1-1 をとり続けるため、どちらも収束しない。

以上より (A)、(B)、(C) はすべて偽であり、正しい選択肢はクである。

この問題で使う考え方

  • 数列の極限

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