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奈良県立医科大学/2015年度/前期

奈良県立医科大学 2015年 数学 第12問解答・解説

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1問題

奈良県立医科大学2015年度第12問

1辺の長さが 11 の正方形 A1A_1 とその内接円 S1S_1 がある。円 S1S_1 に内接する正方形 A2A_2 とその内接円 S2S_2 がある。このようにして,内接円 Sn−1S_{n-1} に内接する正方形 AnA_n とその内接円 SnS_n がある。A1A_1 から AnA_n までの面積の総和を TnT_n とするとき, lim⁡n→∞Tn\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}T_n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

Q12 正方形の面積の総和の極限

解答

lim⁡n→∞Tn=2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}T_n=2

計算過程

正方形 AnA_n の一辺の長さを ana_n、面積を KnK_n とする。したがって Kn=an2K_n=a_n^2 である。円 Sn−1S_{n-1} は正方形 An−1A_{n-1} の内接円なので、その直径は an−1a_{n-1} である。円 Sn−1S_{n-1} に内接する正方形 AnA_n の対角線は、この円の直径に等しい。正方形の面積は「対角線の長さの二乗の半分」だから、 Kn=an−122=Kn−12(n≧2).\displaystyle K_n=\frac{a_{n-1}^2}{2}=\frac{K_{n-1}}{2}\qquad(n\ge2). また K1=1K_1=1 である。よって Kn=(12)n−1(n≧1).\displaystyle K_n=\left(\frac12\right)^{n-1}\qquad(n\ge1).

したがって、最初の nn 個の面積の和は等比数列の和となり、 Tn=∑k=1n(12)k−1=1−(1/2)n1−1/2=2(1−12n).\displaystyle T_n=\sum\limits _{k=1}^{n}\left(\frac12\right)^{k-1} =\frac{1-(1/2)^n}{1-1/2} =2\left(1-\frac{1}{2^n}\right). n→∞n\to\infty のとき 2−n→02^{-n}\to0 なので、 lim⁡n→∞Tn=2.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}T_n=2.

定義・場合分け・確認

各辺の長さは正で、各段階で円に内接する正方形の対角線が直径となる。したがって同じ面積比 1/21/2 がすべての n≧2n\ge2 で成り立ち、別の場合分けはない。初項は 11、公比は 1/21/2 であるため、有限和の式から極限値は 22 と確認できる。

使用解法

正方形の対角線と面積の関係、等比数列の和とその極限。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 等比数列の一般項と和
  • 数列の極限

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