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自治医科大学/2020年度/前期

自治医科大学 2020年 数学 第8問解答・解説

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1問題

自治医科大学2020年度第8問

各設問について,与えられた選択肢の中から最も適当なものを一つ選べ。

8. 複素数 Z=(1+i)3(a−i)22(a−3i)2,i2=−1,∣Z∣=23\displaystyle Z=\frac{(1+i)^{3}(a-i)^{2}}{\sqrt{2}(a-3i)^{2}}, \qquad i^{2}=-1,\quad |Z|=\frac{2}{3} (aa は実数)について考える。ZnZ^{n} が実数となる自然数 nn の最小値を mm とするとき,m2\displaystyle \frac{m}{2} の値を求めよ。

選択肢: ア0カ1サ2タ3ナ4ハ5マ6ヤ7ラ8ワ9\begin{array}{lllll} ア 0 & カ 1 & サ 2 & タ 3 & ナ 4 \\ ハ 5 & マ 6 & ヤ 7 & ラ 8 & ワ 9 \end{array}

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

絶対値条件から実数パラメータを絞り、各候補で複素数の偏角を調べ、ド・モアブルの定理から最小のべき指数を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 6\boxed{6}\quad (選択肢マ)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

まず絶対値条件を使う。aa は実数なので、 ∣Z∣=∣1+i∣32(∣a−i∣∣a−3i∣)2=2a2+1a2+9.\displaystyle |Z|=\frac{|1+i|^{3}}{\sqrt2}\left(\frac{|a-i|}{|a-3i|}\right)^{2} =2\frac{a^{2}+1}{a^{2}+9}. これが 23\displaystyle \frac23 であるから、 a2+1a2+9=13ならば3a2+3=a2+9ならばa2=3.\displaystyle \frac{a^{2}+1}{a^{2}+9}=\frac13 \quad\text{ならば}\quad 3a^{2}+3=a^{2}+9 \quad\text{ならば}\quad a^{2}=3. したがって a=3a=\sqrt3 または a=−3a=-\sqrt3 である。 (1+i)32=2(cos⁡3π4+isin⁡3π4).\displaystyle \frac{(1+i)^{3}}{\sqrt2} =2\left(\cos\frac{3\pi}{4}+i\sin\frac{3\pi}{4}\right). また、 3−i3−3i=(3−i)(3+3i)12=12+36i\displaystyle \frac{\sqrt3-i}{\sqrt3-3i} =\frac{(\sqrt3-i)(\sqrt3+3i)}{12} =\frac12+\frac{\sqrt3}{6}i は絶対値が 13\displaystyle \frac1{\sqrt3}、偏角が π6\displaystyle \frac{\pi}{6} である。一方、 −3−i−3−3i=(−3−i)(−3+3i)12=12−36i\displaystyle \frac{-\sqrt3-i}{-\sqrt3-3i} =\frac{(-\sqrt3-i)(-\sqrt3+3i)}{12} =\frac12-\frac{\sqrt3}{6}i は絶対値が 13\displaystyle \frac1{\sqrt3}、偏角が −π6\displaystyle -\frac{\pi}{6} である。よって a=3a=\sqrt3 のとき ZZ の偏角は 3π4+2⋅π6=13π12\displaystyle \frac{3\pi}{4}+2\cdot\frac{\pi}{6}=\frac{13\pi}{12}、a=−3a=-\sqrt3 のときは 3π4−2⋅π6=5π12\displaystyle \frac{3\pi}{4}-2\cdot\frac{\pi}{6}=\frac{5\pi}{12} である。 Z≠0Z\ne0 なので、ZnZ^{n} が実数となる条件は偏角 nθn\theta が π\pi の整数倍になることである。どちらの場合も、13n12\displaystyle \frac{13n}{12} または 5n12\displaystyle \frac{5n}{12} が整数となる必要があり、gcd⁡(13,12)=gcd⁡(5,12)=1\gcd(13,12)=\gcd(5,12)=1 より nn は12の倍数である。最小の自然数は m=12m=12 だから、 m2=6.\displaystyle \frac{m}{2}=6.

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式
  • ド・モアブルの定理

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